2/19   19日間



「無事帰国致しました。」

と言う必要もないくらい、新しい刺激の少ない旅でした。

何か「普通」を感じました。

長い休暇を頂いておきながら、はっきり言ってあまり楽しくなかったです。

ただし、リフレッシュにはなりました。


ニカラグア、コスタリカ、パナマ

という中米の下の国に行ってました。


旅のスタイルの変化


序盤は

30ドルのタクシーで移動するなら
コレクティーボ(乗合いバン)と地下鉄で刻んで70セントで移動する。

5ドルのタクシーに乗るなら
1時間かけて危険な地区を歩く。

レストランで10ドルかけるなら
地元の食堂で3ドル


をしていたのですが、
途中から何か違う気がしてきて

45分待てば35セントのバス。
45分待つなら6ドルのタクシーに乗ろう。

基本的に一食は3,4ドルのガジョピント(米に豆を加えたのと、焼きか揚げのチキンとバナナチップと副菜のセット)を食べるが
二食目は10ドルかけてもサラダ二皿分。

いい経験、思い出になるならカジノに300ドル注ぎ込む。


というスタイルになってしまっていました。

これでいいとも思えました。

周りの人を見て、色々思って、これでいいと思えたのです。


中南米スタイルの詐欺には慣れた?


アクシデントも覚えてる限りでは二回しか起きなかったです。

しかも二つとも自損事故。


それだけは詳しく書こうと思います。本当に大した事ない自損事故ですが。。


【事故①】

コスタリカからニカラグアのイミグレーションをくぐるとたくさんの人が

「カンビオ!カンビオ!」(両替)

と叫んでいて

(ニカラグアはドルが使えないんじゃなかったけな~)

と思った自分は、とりあえず100ドル分をコルドバ(ニカラグアの通貨)に替えておこうと思い

「いくら?」

と聞いてみたら

「30!」

と電卓を見せてきて

横の人が

「29」

と見せてきたので

1ドル30コルドバが相場なのかな。
とりあえずここでは両替しないどこうと思いパス。

と思ったら「30コルドバ」の男が追ってきたので両替する事に。

あまり頭が整理できていなかった僕は

とりあえず100ドル渡すと、カタカタと電卓を打ち出して「1500」と見せてきた。

「おう!」

と言って受け取る。

男はすぐに消え去る。

バスに乗る。

ちょっと待て。

1ドル30コルドバって事は1500じゃなくて3000コルドバだよな。。。。


横に乗っていたノルウェー人に

「100ドルって3000コルドバだよね?」

と聞くと

「そうだよ。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ノルウェー人曰く

「ニカラグアは全然ドルでいけるよ。ドルで払ってコルドバでお釣りがくるから、両替する必要はないよ。」

という事でした。


みんながみんな詐欺じゃない。どこにでも良い人はいる

【事故②】

オメテぺ島という所に行ったのですが、あんまりいい気がしなくて
一泊だけして早朝にグラナダという都市へ戻る事に。

さよならオメテぺ島。
短い間だったけどありがとう。



オメテぺ島から船がでるのを待っていて、
音楽でも聞こうと思いポケットに手を入れると

「宿にアイフォンを充電しっぱなしだ!!!!!」

と気づき

ちょうど船がでる所だったので
勢いよく階段を上りバックパックをからって波止場に飛び乗ろうとすると

乗員・乗客が
「やめろ!!!!」

と叫んできたので

僕は手を耳に当てて「携帯」のジェスチャーをすると
みんな黙りこみました。

そしてまた飛び乗ろう思い、波止場を見ると
まだジャンプすればギリ行ける距離だったので
「おっしゃー!!!!!」
という勢いで助走をつけたら 

またみんなが
「やめろ!!!!!」

と言ってきたので

「ポルケノーーーーー???」(何故だめなんだ!!!!!)

という僕の断末魔の叫びと共に船はドンドン沖へと進んで行ってしまいました。


説明をすると、みんな

「携帯を忘れた」

のではなく

「電話したい」

ととらえたらしいです。


「泳いでいくならいいよ。」

と言ってきました。



みんなの静止を振り切ってれば全然飛べる距離だった。

あの波止場のタイヤに黄色いペンキが塗ってある映像が頭から離れない。

何故飛ばなかったんだ。。。

人生ってこんな瞬間たくさんあるよな~。。。。

何故飛ばなかったんだ。。。。。

人生ってこんな瞬間たくさんあるよな。。。。。

そして飛ばなかった事を人のせいにして。。。



おばちゃんたちがずっと何か話してるけど

何言ってるのか分からない。けど慰めてくれているのだろう。。

じゃあ何故あの時俺を止めたんだ。。。。。

「何というホテルに忘れたの?」

「えっと~。。。。。。。。ランディングホテル?(安宿)」

と言った時のみんなの反応。

みんな一斉に

「あ~。。。。。諦めな。。。。。」

という反応でした。。

え?やっぱそうなの????

じゃあなんであの時飛ばせてくれなかったんだよ。。。。。。




よし!とりあえず思いっきりへこましてくれ。。。

うずくまらせてくれ。。。。。。。

サンホルヘまで1時間。

往復2時間。

一昨年のグアテマラで携帯を置き忘れた時は
バス会社兼宿の人に「そんなの知らない」とシラバックレられた。

待ちの時間もいれたら3時間とみて
部屋の清掃の人が入って
俺の携帯を発見し
それがどこかで売りにだされる。。。。





おし!もう終わった事だ。


とりあえずこのままここのデッキに居ても目立ったままで居心地悪いから下の船室に行こう。






ちょっと待て。。。。

よく考えてみろ。。。

そもそも携帯って今必要か?

対した写真もとってないし

アイフォンの保険には旅行保険も合わせて3つも入ってる。

大事なデータはクラウドに保存されてる。

写真を撮るという呪縛やネット環境からも解放されるし

困るのは時間くらいじゃないか?

これは決してポジティブシンキングじゃなくて

俺にとってかなり良い事なのかもしれない!


という結果になり、やけに気持ちよくなりました。

一番親身になってくれたおばさんが下に降りてきて

まだ慰めてきてる感じだったけど、

この前向きになった感情を言葉で表現するには難しすぎたので

とりあえず落ち込んでる振りをしました(笑)



サンホルヘからグラナダへ戻り

宿に行くと、

受付の所でフランス人に会い

「え?一日で戻ってきたの?」

と言われ

「そうそう。オメテぺ島はなんかいいや。ていうかアイフォン無くしてしまったよ(笑)」

「え!!??電話した?」

「いやしてない。そもそも番号分からない。」(無くていいよ。無い方がなんかすっきりしてるし)

「レシートとかないの?」

「いやないでしょ。」(無くていいよ。またチキンバス(やばいバス)でサンホルヘまで行きたくない)

「財布の中にレシートあったりしないの?ちょっと確認してみなよ」

「いや。ないでしょ。。。」(あったら困る。またあのドンブラコを往復したくない)


財布をだす。

レシートある。

宿の人が電話する。

(ある訳ないわ。どうせ今頃売りに出されてるよ)









宿の人「あるって!!」


あるの?・?・?


まじで?


行きたくね~。


のに

宿の人とフランス人めっちゃ喜んでる。。。。。


いや。俺、行きたくないんだけど。。。。。。


てことで再びオメテぺ島へ。


預かっていてくれたランディングホテルの人には本当に感謝。


という、自損事故でした。




日本人に会いましたか?

結果、

4組?と会いました。

そのうち、二人?と話しました。


【一組目は4日目のニカラグアで。】

移動ばかりだったので、湖に休みに来ていて
湖畔のレストランで昼食を取っていた時に
目の前を三人のアジア系の人が通りました。

注文の仕方が明らかにスペイン語ペラペラだったので
在住の方達だろうと思っていたら
1人の人が
「湖見てきます」(日本語)
と言っていたので、日本人確定でした。

僕の横に座り
会話の内容が聞こえてきて
どうやら一人の人を、現地在住の二人が観光案内しているという状況でした。

何度も「会話に交じってきて」アピールがありましたが
やめておきました。

すごく現地在住の人の話を聞いてみたかったです。。。。。



【二組目は早朝のマニュエル・アントニオ国立公園という所のゲート前で
明らかに長期旅行な感じの日本人夫妻とすれ違いました。】

ここはお互い「あ、日本人だ・・・」という感じでした。



【三人目】
パナマシティの宿でロシア人とビリヤードをしていたら
向こうから日本人っぽい人が入ってきて
「日本人ですか?」
と聞いてきたので

こくっ

と頷くと

何かまた聞いてきたので

こくっ

と頷くと

「大丈夫ですか?」

と言ってきたので
少し頭にきて

「何がですか?????」

と言うと

「いや、さっきから頷いてしかいないから。」

(最後まで日本語話したくないのに。。。)


という感じでした。



【四組目は
最終日のパナマの空港で】

チェックインカウンターでいきなり

「日本人ですか?」

という良い感じの勢いでおばさんが話しかけてきました。
中南米に住んでそうな独特の雰囲気を持った。

「はい。そうです。」

「私も今ちょうどその方達を連れてガイドしてきたとこで、その方達は今からボゴタ(コロンビア)に飛ぶんです。
後はその子(別の人)にガイドを任せるのですが。」

「私はグアテマラに住んでるんですよ。」

「え?そうなんですか?グアテマラのどこですか?」

「アンティグアです。」

「かなり魅力的な町ですね。」

「行かれたました?」

「はい。計一日もいませんでしたが(汗)」

「どこに泊まったんですか?日本人宿だと「田代」ですか?」

「いえ。僕は長期旅行ではなく短期なので、極力日本語は使いたくないのです。」

「あ~、なんかすいません。。」

「いえいえいえいえ!!今はいいんです!!もう終わったので。」

「どこに行かれたのですか?」

「ニカラグア、コスタリカ、パナマです。あまり悪く言いたくありませんが、ニカラグア・コスタリカは面白いと思えませんでした。」

「ニカラグア、コスタリカは何もありませんからね。何もというと、マヤ系と織物です。コスタリカなんてマヤ系の人口は確か2%くらいですよ。それに織物の文化もない。」


・・・・・・


絶対にそれだけでは無いと思う。
面白くないのは結局自分だと思う。

「皆様はどちらに行かれていたんですか?」

「ニカラグア、コスタリカ、パナマです。」

(目の前で思いっきり否定してしまったな。。。。)


次はあるか


中南米は無いです。

心残りは

キューバ、コロンビア

そして今回の旅ですごく良い国だと何度も聞いたし
実際に現地の人も絶賛する
【ウルグアイ】

ただ、得るものがもう少ない気がします。
慣れがでてきてしまっているというか。

もちろんツーリストの行動範囲内で、実際は知らない事だらけですが。


最終日

空港に出発するまで残り一時間。
ご飯食べに行ったらバタつきそう。

と思っていると
ちょうど
「パスタ作ったけど食べない?」
と声をかけてくれた夫妻がいました。

「どこから来たの?」

「日本だよ。」

「おう。ナイス。私たちはトルコだよ。兄弟だね」

「おう!ナイス!ていうかパスタうまいよ!」

・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

斯く斯く然々で

ー トルコ「日本に行った時は泊めてよ。日本に行ってみたい。高いイメージだけど。」

ー 小川「いいけど東京じゃなくて下の方だよ?」

ー トルコ「そんなの関係ないでしょ。」


ここまではよくある話。


(トルコか~。。。。なんかヨーロッパとアジアとアラブの十字路とか聞くし、少量だけど何気にトルコリラ持ってるし。。。トルコ料理は世界三大だし。。。カッパドキアに。。。姉妹国。。。。。。。。。。。)



ありかもしれんな~。。。。。。




ー 小川「ていうかさ、結構まじで来年トルコ行ったとしたら泊めてくんないけ?」

ー トルコ「当然でしょ!!姉妹国なんだから!!色々共感できるよ。」

ー 小川「いや。俺結構まじなんだよ。今なんとなくトルコありだな~と思ったんだよね。」

ー トルコ「トルコは面白いよ!上はヨーロッパで下はアラブ、右はアジア。色々行けるし、何より人も親切だし。」

ー 小川「でもさ、俺たちって今たかだか1時間程話した程度じゃん?これって一年後にフラッと連絡しても大丈夫け?」

ー トルコ「そんなもんでしょ。それが人生で大事な事じゃないの?」

ー 小川「たまたま腹減ってて良かった~。。。」

ー トルコ「笑」

アルダとウツクはブラジル、ウルグアイを周って、アルゼンチンでカウチサーフィンしながら働き(パティシエとグラフィックデザイナー)、ボリビア、ペルーと来たが、ペルーからトルコへのエアチケットにトラブルがあり、3000ドルが無駄になり、帰国する為に泣く泣くパナマシティに5日間滞在していて、明日が帰国日。

でもそれが無ければこの時に会わなかった訳で、僕にとってはラッキーでした。



終わってみて

すごく刺激が少なくて、

楽しいか楽しくないかで言うとあまり楽しいと思えない旅でしたが

なんだかんだで色々繋がるいい旅だったのかなと思います。


鹿児島に帰りつき、シャワーを浴び

ブログを書こうと思って

ドルフィンポートのタリーズに行くとすごいたくさんの人がいました。

ラーメン王決定戦の日だったのです。


そういう場面に遭遇したりすると、
「あ~、さっきまで地球の裏側にいたんだな~」
と実感して、すごく寂しい気持ちになり
「やっぱり楽しかったかも」
とも思えたし

その日の夢ではまだ中米にいる夢を見た後は
すごく切なくなりました。

これって、
日本で当たり前の生活があるからこそ起こる現象だと思います。

日本の当たり前を大切にしてないと、起こりえない。


ということで、かなりリフレッシュされておりますので





皆様のご来店を心待ちにしております!!!!!!!



ありがとうございました!!!!